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前回のエントリーでアートヒストリー第1週の模様を紹介したと思うのですが、

ここで僕が取っている「Art History」という授業で少し面白いプロジェクトがあったので、紹介します。

 

まず、アートヒストリーの授業概要としては、

ルネサンス以降のアートの歴史という感じで毎週1章40ページくらいからなる、

章を読みながらレポートを書いていくという形です。

 

それと同時に、プロジェクトとレポートというのがあり、

プロジェクトにおいては、これまでやったものだと、

「パトロンへの手紙」や、「自画像」など結構日本ではなかなかなかったアプローチから、歴史を学んでいます。

 

毎週レポートとは別に、定期レポートのようなものがあり、

定期レポートにおいては、ヒストリーメソッド(画家や作品のバックグラウンドに迫る)、フォーマリズム(大きさ)、ファンクショナリズム(作品の機能)、アイコングラフィー(作品の象徴的な部分)とか色々な分析メソッドに従って、1つの作品と見つめ合って、レポートを書いていきます。

 

そこで、今日紹介したいのは、

日本の歴史の授業では、あまり馴染みがなさそうな、Self-portrait(自画像)を作るというプロジェクトです。テーマとしては、ロココ、新古典主義、ロマン主義など17世紀から19世紀くらいのアーティストになったつもりで、自画像を作ってみようということでした。

 

ルールとしては、

  • 自分がアーティストであることのアイコンを入れること
  • 当時のアーティストを参考にすること

の2つです。

 

 

当時の自画像は、こういう感じ。

Jacques-Louis_David_017

 

って僕は、まあ小学校の時「ポリゴン」を書いたきり、

俺の絵を描くセンス・スキルは停止していました。

 

 

そしてアートメジャー・グラフィックデザインのメジャーを専攻している、

生徒が大半の中で、俺の小学生並みのスキルを駆使した自画像を見せるわけにはいきませんでした。(ただでさえ英語喋れないから、馬鹿にされているのに、目に見える成果物で馬鹿にされるわけにはいかないのです。)

 

そして、わずか2日の準備期間で俺が用意したのは、これでした笑

self-portrait2

 

一応苦し紛れに、これのストーリーを簡単に説明すると、

もし僕が、19世紀のアーティストだったら、

この19世紀中旬に出てきたカメラは、「脅威」だったと思うのです。

何故なら、今までアートは主に、忠実に対象物を書き取ることに、

重きを置いており(違っていたらすいません。)、そういうリアルに対象物を書き取ることはすっかり写真に取って代わられてしまうからです。

 

今となっては、必ずしもそうではないことはわかりますが、

当時僕がアーティストだったら、自分の仕事に取って代わりうるイノベーションと考えてもおかしくないんじゃないかな?と。

 

そこで1人のロマン主義のアーティストとして、

新しい写真というメディアを使ってみたいっていう動機ができた。

それが、写真というメディアを使った理由。

 

そして、写真が出てきた当時、「リアルとは何か?」という疑問が広がり、

そのクエスチョンを影というサブジェクトでもやりたかった。

 

影は、僕自身の拡張であり、

自分自身の拡張した姿を偽物ということはできないのではないか?

ということは、影は自画像になりうるのではないか?

そういうストーリーを作りながら、自画像を作りました。

 

参考にしたアーティストは、Édouard Manetの、

Luncheon on the Grass

the-luncheon-on-the-grass-1863

見てもわかる通り「ん?」ってなるような絵画です。

この目的としては、歴史的アートの文脈を破ることにあり

アートの分野を拡張することにありました。

とまあ、そういう文脈を踏まえて、僕もこの影の自画像で、

それを挑戦したかったわけです。

 

つまらない話は、この辺にしておいて、

今日そのプレゼンテーションがあったのですが、

一発目がこれでした。

I87p9iP

 

*本人に許可を取って掲載しています。

 

俺は、当然「なに!?」ってなりました。

Jean_Auguste_Dominique_Ingres%2C_Portrait_de_Napol%C3%A9on_Bonaparte_en_premier_consul

こういうのとか、

Jacques-Louis_David_017

こういうのとかかと思えば、

I87p9iP

です。

 

自画像としては、素晴らしいけど、

宿題的にはどうなんだ?ってなりますよね。

 

 

だって、これ普通にMac book proもってるくね?

なんなら、俺が愛用しているブルーライトカットをする高性能メガネまであるくね?

って感じで、残りの人たちもこれに続きました。

 

先生も先生で、「非常にいいね!素晴らしい!」って感じで、

文脈を介さない自画像を褒めることに徹していました。

 

なるほどね。と。

こういうノリなのね。と。

理解しました。

 

でも、本当にアートとかデザインとかのクラスって何が面白いかって、

他人がどう表現してくるかってのを見れるところです。

 

まあそれはさておき、

こういうアプローチで歴史を見るのは非常に面白い試みだなと思いました。

また、WEB DESIGNのクラスも時間ができたら紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

About The Author

kazuya.zbz

美味しいご飯と、写真を撮るのが大好きな26歳。福井→京都→US→Rettyという会社でディレクターをしたのち、現在は(一応)地球一周中のKazuya Yabu です。

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