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あ〜チャーハンが食べたい。

とりあえず、書評っていうか最近考えてること。フィリピン行ったこと、新しい働き方に注目が集まっていることもあって、次社会がどう動いていくか?っていうところに自然と自分自身関心が湧いたので、それを考える上でこの「レイヤー化された世界」は良書だと思ったので紹介します。

基本的な流れ

基本的な本書の流れとしては、前半部分で世界の歴史を振り返り、今の僕たちが住む世界秩序を作っている民主主義、国民国家の成り立ちを丁寧に説明。逆に丁寧すぎてここは賛否両論だが、世界史の勉強にもなったので、僕的にはOKだった。後半部分では、第3次産業革命として、インターネットが挙げられ、これが本書でのキーとなる。

グーグルや、アップルといった国境を軽々こえていく多国籍企業がみんなが集まる【場】を作り、そこで彼らは世界中の人々から利益・データを搾取する一方で、彼ら自身も僕たちがいなければ成り立たない。そういった共存関係で企業と僕たちの関係が成り立つ。また、彼らもアメリカにある企業であっても、今までのようにアメリカ人を大量に雇うのではなく、クラウドワーキングなどを使いながら世界中から低価格で人を集めて物を作る多国籍企業である。それを可能にしてるのは、紛れもなくインターネット。ここまではトーマスフリードマンのフラット化する世界でも既に述べられているし、当たり前と言えば当たり前。この当たり前って?っていう部分は、後半に例を挙げながら、後述する。

 

ユニークな点

この著書で僕的にユニークだった点は、この本のタイトルにもあるように、そういう社会では、世界はレイヤー化するということである。例を挙げれば、僕は、福井県出身の籔和弥であり、同志社大学出身の籔和弥であり、起業家の籔和弥であり、ダンサーの籔和弥であるということ。「福井県」「同志社」「起業家」「ダンサー」「留学」などをそれぞれのレイヤーとして、各レイヤーにそれぞれのゆるやかなコミュニティ・つながりがあるということ。

これも、なんとなく考えれば当たり前じゃないか?今まであっただろ?って思うかも知れないが、これをもう少し広げてみると意味がわかる。僕を例にとってみると、日々僕が何気なくtwitterにつぶやいていることに、知らない誰かが目を通して共感したり、反論したり、インターネット上でやり取りをして、そこからリアルの交友関係に繋がるケースが非常に多い。今までの「リアルからネットへ」の流れとは真逆である。

僕の友人の30%はこういうやり取りを通してできた。このように、ネットの発達によって、自分の趣味・嗜好・バックグラウンドが簡単に世界に共有でき、簡単に仲間を見つけることができるようになった。

その一つ一つ、つまり僕であれば「福井県」「同志社」「起業家」「ダンサー」「写真」など、それぞれのレイヤーで自分を発信し、仲間を見つけゆるやかなつながりをつくり、そのつながりで、色々な影響を受け、自分のアイデンティティを形成していく

これは、今学期同志社の情報行動論でも同じテーマを扱っていて、昔のように大きい物語(良い大学に入れば、大企業に入ることができて、大企業に入ることができれば収入は確保されて、幸せ云々)がなくなった今、アイデンティティ形成は自分自身で創っていかなければならない。そのアイデンティティを作るのが自分の趣味のつながり(趣味縁)であったりするのだ。

こういう前提を作っているのは、インターネット。ここまではなんとなく良さそうな雰囲気だったが、もちろんこれにはデメリットもある。最近ノマドと呼ばれる新しい働き方に注目が集まっている。インターネットで働くことが可能になり、場所・仕事を問わず仕事ができるようになった。僕も本当にこれには感謝している。しかし、これは先進国の人々にとっては、脅威として認識すべきというのも事実。

インターネットを中心に世界は本当の意味でフラットになった。例えば、ホームページを作るという仕事。今までなら、僕がホームページを作るには誰か知り合いに頼むか、インターネットで「ホームページ 制作」とかで探すしかなかった。

しかし、クラウドワーキングの発達により、僕がホームページを作りたいと、クラウドワーキングの場につぶやけば、日本のみならず、アジア、ヨーロッパなど世界から応募が殺到する。そして、当然のように日本、中国、韓国、フィリピン、ヨーロッパなど国によって生活水準が全く違う。

僕たちの1000円と、彼らの1000円は価値が違う。アジアの発展途上国であれば、1ヶ月5万もあれば豊かな生活ができる。これは何を意味するか?同じホームページ制作の技術があるならば、日本人の10万円と、発展途上国に住む人の2万円なら、間違いなく2万円を選ぶ。そこに日本人と発展途上国の差はない。彼らにとっては、2万円でもそこらへんの仕事よりも稼げるんだから、当然こういう先進国と渡り合えるスキルをつけて、仕事をする。

 

取れ得る3つの選択肢

この流れはインターネットを中心に止まることを知らない。そういう意味で僕たちインターネット業界で働くものは本当に気を引き締めなければならん(笑)この流れの中で、自分が取れる選択肢は3つ。

1)場を作る側に回ること
2)高付加価値の仕事をすること(彼らにはできないこと)
3)生活水準を落とすこと

今はこんな感じ。2と3は正直キツい。2は、もはやその差が維持できるのも束の間。3は美味しいご飯食べたいから却下。やっぱ1が取るべき選択肢かな僕的には。

と、ここまで来ると、インターネット以外はじゃあ大丈夫なんでしょ?という意見が出るかもしれんが、それももはや危うい。何故なら、彼ら発展途上国の人々は「賃金の差を知っており、それを埋める強烈なモチベーションがある」「ここでもやはりインターネット」この2つの点から危うい。

 

リアルもフラット化・グローバル化する2つの理由

自国を出る強烈なモチベーションとお金を稼ぐモチベーション

アジアに行くとひたすら彼らはぼったくろうとするが、それは彼ら自身、日本との賃金の差を知っているからである。フィリピンに行った時、タクシーの運転手と喋っていて、「僕と個人契約しないか?」と何度ももちかけられた。よくよく聞いてみると、「タクシーの運転手なんかは、最低賃金の400ペソ(800円)しか一日もらえない」「営業時間以外でお金を儲ける方が得」「だからみんなフィリピンを出たい!って言ってるんだよ」と言うのだ。彼らは先進国と発展途上国との間に偶然生まれた差を知っており(知りやすくなった)、それを埋めようという強烈なモチベーションがある。

僕のフィリピン人の英語の講師も1日16時間働いていて、「絶対に金持ちになる」っていつも言ってる。もはや、先進国の人には「お金持ちになる」というだけでモチベーションを保てる人はなかなかいない。だってお金もってなくてもそれなりに幸せなんだから。

ここでもやはりインターネット

リアル・インターネット問わずグローバル化、フラット化は何かをきっかけに一瞬にして進むと思う。世界のEコマースをアマゾンが支配しつつあるように、世界のコミュニケーションを簡単にしたFacebookがあるように、僕の個人の生活が2〜3年のうちに気付かないうちに便利に簡単になったように、一瞬にして場が個人の生活を変える。

例えば、想像し難い例で言えば、机が欲しいな〜と思って、今はネットで注文するか、IKEAに買いにいくだろうが、これからは、「机の作り方」みたいなデータをある場から取ってきて、amazonから1日で届く材料を3Dプリンタにいれれば、すぐ自作で椅子が作れてしまう。しかも、格安で。

例を出せばきりがないので、ここまでにするが、こうやって誰かソフトウェアを作れる人が場を作ってしまえば、すぐ世界はつながり、フラット化する。昨日は日本人同士での競い合いだった世界が、いきなり世界の人々との競い合いになる。

それでもやはり残る分野はドメスティックに残り続けるが、いつどの場が「消費者のため」に、作られ世界がフラット化するかはわからない。今僕たちはそういう世界に生きている。常にアンテナを張って、自分のバリューを高め続けていかなければならない。安心という船はない。なんとなく安心という安心感は捨て、自分の船は自分で舵を取らないといけない。でも、自分で舵を取れる人間には、これほどエキサイティングで面白い世界はないと思う。

もはや、これは書評ではない。こんな駄文・長文に2時間もかけてしまった。仕事の1つもできただろうに。でもこれで最近ずっと考えたことまとめられたからOK。明日はチャーハン食べます。

About The Author

kazuya.zbz

美味しいご飯と、写真を撮るのが大好きな26歳。福井→京都→US→Rettyという会社でディレクターをしたのち、現在は(一応)地球一周中のKazuya Yabu です。

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